乙事主（おとごとぬし）は、日本の民話や伝説に登場するキャラクターで、主に河童（かっぱ）や妖怪の一種として描かれます。その性格は、地域や物語によって異なる場合がありますが、一般的には以下のような特徴が挙げられます。
いたずら好き
乙事主は、人間に対していたずらを仕掛けることが多いとされています。特に、川や水辺で遊んでいる人を驚かせたり、ちょっとした悪戱をしたりすることがよくあります。しかし、そのいたずらは深刻な害を及ぼすものではなく、むしろ軽い驚きや笑いを誘うようなものが多いです。
約束を守る
乙事主は、人間と約束を交わすことがあり、その約束をきちんと守る一面もあります。例えば、人間が乙事主に何かを約束し、それを守れば、乙事主も人間に対して友好的に接するというエピソードが伝わっています。
気まぐれで感情的な一面
乙事主は気まぐれで、感情の起伏が激しいとされることもあります。機嫌が良いときは友好的に接しますが、機嫌を損ねると人間に対して意地悪をしたり、悪戱をしたりすることもあります。
水と関わりが深い
乙事主は水辺に住む存在として知られており、水に関連した行動を取ることが多いです。例えば、川や池で人間を引き込もうとしたり、水に関する知識を人間に教えたりすることもあります。
人間との交流
乙事主は、人間と交流を持つことがあり、時には人間の助けになることもあります。特に、水に関する知恵や技術を人間に伝えることで、農業や漁業に役立つ知識を提供することもあるとされています。
これらの特徴から、乙事主はいたずら好きで気まぐれな一面を持ちながらも、人間との約束を守り、時には友好的な関係を築く存在として描かれています。