夢金落語臺本
登場人物
第一幕
(舞台は夢の中の森。夢金が歩いている)
夢金:「ああ、また金の夢か。毎晩毎晩、金を探して歩き回る。でも、いつも見つからないんだよなぁ…」
(夢金はため息をつきながら歩き続ける)
夢金:「でも、今日こそは!今日こそは金を見つけてやる!」
(突然、老人が現れる)
老人:「お若いの、何を探しているのじゃ?」
夢金:「あ、おじいさん。金を探しているんです。夢の中で金を見つけたいんです」
老人:「ふむふむ。金か。それなら、わしが教えてやろう」
夢金:「本當ですか!?教えてください!」
老人:「この森の奧に、金色に輝く池がある。その池に金が沈んでいるという噂じゃ」
夢金:「ありがとうございます!早速行ってみます!」
第二幕
(夢金は森の奧へ進む)
夢金:「うーん、どこだろう…あ!あれか!」
(金色に輝く池を見つける)
夢金:「すごい…本當に金色に輝いている!」
(夢金は池に近づき、手を伸ばす)
夢金:「よし、取るぞ!」
(しかし、手が池に觸れると、金は消えてしまう)
夢金:「え!?消えた!?なんでだ!?」
(老人が再び現れる)
老人:「ふふふ、どうじゃったかの?」
夢金:「おじいさん、金が消えちゃいました…」
老人:「そうじゃ。夢の中の金は、摑もうとすると消えてしまうものじゃ」
夢金:「えっ、じゃあどうすればいいんですか?」
老人:「夢の中の金は、手に入れようとするのではなく、楽しむものじゃ。金を探す過程そのものを楽しむのじゃ」
夢金:「なるほど…楽しむんですね」
老人:「そうじゃ。夢の中の金は、現実の金とは違う。夢の中での経験こそが、本當の寶じゃ」
夢金:「わかりました!これからは、夢の中を楽しみます!」
第三幕
(夢金は森を歩きながら、景色を楽しむ)
夢金:「ああ、この森もきれいだなぁ。鳥の聲も聞こえるし…」
(夢金は笑顔で歩き続ける)
夢金:「夢の中の金は、手に入れられなくても、こんなに楽しいんだ!」
(舞台が暗転し、夢金が目を覚ます)
夢金:「ああ、また夢か…でも、なんだか清々しい気分だ。夢の中の金は、手に入れられなくても、楽しむことが大切なんだな」
(夢金は笑顔で朝を迎える)
幕
(終わり)