「バクの夢」とは、中國や日本の伝承に登場する伝説の生き物「獏（バク）」が関係する夢のことを指します。獏は、悪夢を食べてくれるとされる幻獣で、人々に良い夢をもたらす存在として知られています。そのため、「バクの夢」という言葉は、獏が悪夢を食べてくれることで、良い夢を見られるという意味合いで使われることがあります。
また、獏は夢を操る力を持つとされ、その姿はゾウやクマ、サイなどに似ていると伝えられています。日本では、江戸時代以降、獏の絵を枕の下に敷いて寢ると悪夢を防げると信じられ、獏の絵が描かれた「獏枕」が広く使われていました。
「バクの夢」は、悪夢を退け、平穏な眠りを願う人々の願いが込められた言葉として、現在も親しまれています。